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すべてのメディアは偏っている

日本共産党の機関紙「赤旗」。好きにしろ、嫌いにしろ、政党が出している新聞としては、異例の知名度を有していると言えるだろう。もちろん、名前をはじめとしてとっつきにくさはある。一面をみるたびに、なんでほかの新聞みたく「赤旗新聞」でなく「しんぶん赤旗」なんだろうと思ったりもする。言葉遣いに、違和感を感じることはないとはいわない。
だけど、俺はこの新聞が好きだ。いや、好きか嫌いかという感情の問題を超えて、やはり、この新聞は、必要な新聞、なくてはならない新聞なんだと思う。



 「よく偏っている新聞」と言われる。だけど、世の中に偏っていないものなど本当にあるだろうか。多くの新聞、メディアの報道は「中立公正」「不偏不党」をうたっている。だが、本当に「中立」「不偏不党」な新聞なんてあるだろうか。反証はいくらでもある。公称1000万部を誇る読売新聞は、憲法改正の試案を出していることから明らかなように改憲派の新聞であり、護憲派から見れば「偏っている」新聞だ。産経新聞にしても、かつて自民党の田中角栄(当時・党幹事長)が産経の拡販への協力を要請する通達を、全国の自民党支部連合会長、支部長宛に送付したことが、国会でとりあげられたことがある。この一例を見ても産経がけして「不偏不党」な新聞でないことはおわかりいただけると思う。
 「赤旗」は日本共産党が発行している新聞だが、日刊紙35万部、日曜版130万部(最新の資料がないので変動しているかもしれない)を誇る日本の左翼の新聞としては最大の新聞である。「偏っている」かもしれないが、「偏っている」からこそできる報道がある。実際に、「赤旗」はそのような報道姿勢を貫いてきたし、「赤旗」でしかわからない報道がある。最近の石原慎太郎東京都知事の「国連バカ」答弁は、その典型的な一例ではなかろうか。

 9月27日、東京都議会本会議。石原知事の靖国参拝問題をとりあげた共産党・吉田信夫都議の質疑のなかで、知事の「問題」答弁は飛び出した。以下は、都議会の議事録からの抜粋だ。
●吉田信夫
 靖国神社の問題は、まさに侵略戦争を全面的に正当化する歴史観を振りまく、そのことが問われており、だからこそ批判が強まっているんです。知事は、日本が行った日中戦争、太平洋戦争を、二度と繰り返してはならない侵略戦争であったという、国連憲章にも明記をされた戦後国際政治の原点を認めるのか認めないのか、お答えをお願いいたします。
 〇知事(石原慎太郎君) それは、どんな成熟した社会でも、そこに住んでいる市民、都民、国民の痛みも苦しみもあるでしょう。しかし、やっぱりそういうものをサマライズして、何に優先順位を置いて措置するかが行政の肝要だと思います。そういうふうに私は都民の痛み、苦しみというものを理解するがゆえに、大気汚染の改善を議会と一緒にやってきましたし、中小企業の対策もしてきまして、福祉の改革もしてまいりました。
 それから、国連憲章の精神、何ですか、あなた、そんなもの。それは金科玉条なんですか。国連というのはそんなに大したものなんですか。神様みたいな存在ですか。冗談じゃないよ、あなた。共産党ってどんな価値があるかも知らないけど、今ごろ国連憲章なんていうものをまともに信じているばかはいませんよ、本当にそれは…。

 もちろん国連のシステムに何も問題がないとはいわない。国連総会でも「国連改革」の議論が行われている真っ最中であり、問題があるからこそ、改革の議論が行われているのであろう。だが、石原知事は国連のシステムの問題点を指摘するのではなく、国連を存立たらしめている規範である国連憲章を否定し、ひいては国連そのものを否定してしまった。
 これは、やはり石原都知事のこれまでの「問題」発言の中でも最上級の問題発言だろう。2ちゃんねる風にいうと、「ゲラワロス、うぇうぇうぇ・・・・」な発言だ。
 知事の発言に賛成にしろ、反対にしろ、「次期総理大臣」候補に常に名前の挙がる御仁の発言だ。これほどおもしろいネタはない。もしかしたら石原知事の確信犯的な釣りかも知れないが、だったら堂々と釣られてあげてもいいじゃないか。
 ところが、この石原知事の発言を翌日の紙面で全国報道したのは、「赤旗」だけだった(記事参照)。
 残りの新聞は、スルー(紙面に載せない)するか、地方面の議会報道記事の中でしょぼしょぼとやっただけだった。
■毎日
 石原知事:五輪招致、改めて意欲 年度内、新たな震災被害--都議会代表質問 /東京
 2005.09.28 地方版/東京 25頁 (全839字) 
略)【大槻英二、猪飼順】
 ◆靖国参拝
 靖国神社への参拝問題を質問した共産党に対し、石原知事は「何と言われようと私は毎年参拝します」と強調した。さらに、国連憲章の考え方などに触れた再質問に対しては「冗談じゃないよ。いまどき、国連憲章なんてまともに信じてるばかはいませんよ」と答弁した。
■朝日
2005.09.28 東京地方版/東京 29頁 東京都心 (全135字) 
 石原慎太郎知事は27日の都議会代表質問で、共産党の吉田信夫議員が太平洋戦争に絡めて国連憲章について質問にしたのに対して、「国連なんてそんなに大したものなんですか。神様みたいな存在ですか。冗談じゃないよ。今頃、国連憲章なんてまともに信じているバカいませんよ」などと答えた。

 都議会では議会運営委員会理事会などに持ち込まれ、都議会ウォッチャーにとっては、少しおもしろい展開になった。(もちろん最終的には不問になってしまったが)

 「国連憲章なんていうものをまともに信じているばかはいませんよ」という答弁は、共産党議員に対しての答弁だが、けして共産党にだけ向けられたものではない。
 あまりにも当然のことだが、日本も国連に加盟しており、国連憲章にしたがって、行動しているし、国連関連の事業を行っている。こうした中央政府の意向を受けて、地方自治体もまた同様の事業を行っており、それは、我らが石原慎太郎君が都知事を努める東京都もけして例外ではないのだ。
 石原都知事は、ご存知ないかもしれないが、東京都福祉保健局の「健康安全室薬務課麻薬対策係」は、国連薬物乱用根絶宣言に従い、麻薬根絶のための「ダメ ゼッタイ」キャンペーンを行っている。このキャンペーンのもととなっているのは、国連憲章に基づく国連総会の決議なわけで、「国連憲章を信じてるばかいない」という知事のもとで、これからの東京都の国連関連事業がどうなるかが、非常に心配になってくる。
 毎日新聞や朝日新聞といった新聞も知事の発言はけして人事ではないはずだ。なんせ、社説で、国連憲章の意義を説いてきたのだから。
 「改革の本旨は国連憲章の土台である『集団安全保障』の理念にある。この原則に立って、新たなルールを確認し、機能を強化することにあることを忘れてはならない」「国際社会の総意を最も権威ある形で代表し得る普遍的組織は他になく、それを生かすも殺すも加盟国次第だ。この現実をすべての加盟国が認識しなければ、実のある改革は進まない」(毎日、2005.01.05)
 「イラク戦争をめぐる米仏の対立が安保理決議を空文化させている。とくに米国が他の4カ国とともに国連憲章の理念を実現しようとする意思を持たなければ、事は前に進むまい」(朝日、2004.12.05)

 社説といえば、社論であり、新聞社を代表する見解の表明であるはずだ。その社説に照らしても今回の石原知事の答弁は、やはり問題だったと思うし、石原知事の影響力を考えれば、「赤旗」ほどでなくても、地方版でしょぼしょぼとやるという選択は、ありえないのではないか。

■まとめ
 上で石原知事の答弁についての報道を例に出したが、すべてのメディアは「中立」ではいられない。報道のなかの、記事のなかの情報は、ひとつの事実の断片ではあり、真実の一部を含んではいるが、けして真実ではない。ひとつひとつの報道は、分断され、編集された事実の断片の集合体に過ぎず、それをつなぎあわせることによって、文脈を構成する。ある事実は、別のコンテクストのなかにおかれることによって、別の意味を有する。ある事実をどのように報道するか、あるいはしないか、そこに報道機関としての姿勢が現れる。だから、すべての報道は、いかに中立を装っても「偏ってない」ことはないのだ。
 「赤旗」を盲目的に信じたり、絶対的に「正しい」というつもりはさらさらない。ご承知のように「赤旗」は「偏った」新聞だ。だからこそ、そこに存在意義がある。広い意味で「赤旗」は国民の「知る権利」にこたえる新聞であり、「社会の木鐸」たりうる新聞である。
 読みやすいとはいわない。無骨で愚直で、外見上はこのうえなくダサい。もっとクールになれよといいたいけど、リアルの世界では、「電車男」みたいに、急に「エルメス」と付き合えたりはしないのだ。
 最後に創刊辞を引用したい。 「赤旗は諸君自身の機関紙である」。
 そして、そうならんと努力している(と思う)。願わくば、共産党のウェブサイトでもいい。ライブドアのニュースでもいい。一度、クリックしてみてほしい。

Creative Commons License
この文章はCreative Commonsでライセンスされています。金儲けに使わず、再配布禁止にしなかったら、ここの文章を何に使ってもかまいません。
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by peoples-flag | 2005-10-09 01:33 | ■俺的ジャーナリズム
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